学習指導要領の改訂に伴う変更点について

中学校の授業は,文部科学省が定める「学習指導要領」にもとづいて進められています。中学校では,2021年度から新しい学習指導要領が全面実施されており,それにともなって新しい教科書が使用されています。
このサイトでは,学研の学習参考書・問題集をご利用の方に,新しい学習指導要領のくわしい情報や,新学習指導要領で追加された内容を学習できる資料を一部用意しました。ぜひ,ご活用ください。

国語

■学習指導要領改訂のポイント

中学校国語科では,言葉による見方・考え方を働かせ,言語活動を通して,国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力の育成を目指すよう目標が改善されています。
2020年度より全面実施されている小学校の新学習指導要領で「学年別漢字配当表」の改訂が行われ,都道府県に用いる以下の漢字20字が,中学から小学4年に移動しました。

数学

■学習指導要領改訂のポイント

中学校数学科では,数学的な見方・考え方(事象を数量や図形,およびそれらの関係に着目してとらえ,論理的,統合的,発展的に考えること)を働かせ,数学的活動を通して数学的に考え,表現するための資質・能力の育成を目指すことが強調されています。これを受け,統計的な内容や数学的活動をより一層充実させるよう,改善されています。
各学年に追加される内容,省略される内容は,次のとおりです。

※以下の表より,追加内容の一部について,学習資料をダウンロードいただけます。

学年 学習項目 追加・省略内容 学習資料
1年 正負の数 ◎【用語】素数 <小5より> -
◎自然数を素数の積として表すこと <中3より> -
データの
活用
◇【用語】平均値,中央値,最頻値,階級
 →小6へ
-
◎【用語】累積度数 <新設> ▼資料①
 DL
◎多数の観察や多数回の試行によって
 得られる確 <中2より>
-
◇誤差や近似値,a×10nの形の表現 →中3へ -
2年 図形の性質 ◎【用語】反例 <新設> -
データの
活用
◎四分位範囲や箱ひげ図 <高校数学より> ▼資料②
 DL
確率 ◇多数の観察や多数回の試行によって
得られる確率 →中1へ
-
3年 因数分解 ◇自然数を素数の積として表すこと →中1へ -
平方根 ◎誤差や近似値,a×10nの形の表現 <中1より> -

◎:追加される内容 ◇:省略される内容

社会

■学習指導要領改訂のポイント

中学校社会科では,地理的分野において,従来,世界と日本の2つに分かれていた大項目が,

A 世界と日本の地域構成
B 世界の様々な地域
C 日本の様々な地域
の3つに再編されました。

3分野を通じて,日本の領域をめぐる問題の記述が増えています。

理科

■学習指導要領改訂のポイント

中学校理科では,自然の事物・現象に関わり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を行うことなどを通して,自然の事物・現象を科学的に探究するために必要な資質・能力を育成することを目指すよう目標が改善され,学習内容も一部変更されています。
各学年に追加される内容,省略される内容は,次のとおりです。

学年 学習項目 追加・省略内容 学習資料
1年 力の働き ◎2力のつり合い<中3より> -
◇水圧,圧力 →中2,中3へ -
物質のすがた ◇プラスチック →中3へ -
生物の観察と
分類の仕方
◎生物の特徴と分類の仕方 -
生物の体の
共通点と相違点
◎動物の体の共通点と相違点
<中2より>
-
◇葉・茎・根のつくりと働き
 →中2へ
-
自然の恵みと
火山災害・
地震災害
◎自然の恵みと火山災害
・自然災害<中3より>
-
2年 電流 ◎放射線<中3より> -
植物のからだの
つくりと働き
◎葉・茎・根のつくりと働き
<中1より>
-
動物の体の
つくりと働き
◇動物の体の共通点と相違点
 →中1へ
-
生物の種類の
多様性と進化
◇生物の種類の多様性と進化
 →中3へ
-
気象観測 ◎圧力<中1より> -
自然の恵みと
気象災害
◎自然の恵みと気象災害
 <中3より>
-
3年 力のつり合いと
合成・分解
◎水圧,浮力<中1より> -
◇2力のつり合い →中1へ -
エネルギーと
物質
◎プラスチック<中1より> -
生物の種類の
多様性と進化
◎生物の種類の多様性と進化
 <中2より>
-

◎:追加される内容 ◇:省略される内容

■教科書改訂にともなう用語の変更

新しい教科書の内容の変更にともない,下記の用語に変更があります。

  • 化合 →  用語を使用しなくなります。
    (2年生 化学変化)
  • 優性・劣性 → 顕性・潜性
  • 優性の法則 → 顕性の法則
    (3年生 遺伝の規則性と遺伝子)
  • イオン式 → 化学式
    (3年生 水溶液とイオン)

以下の書籍について,商品別の変更後のPDFをダウンロードいただけます。

英語

■学習指導要領改訂のポイント

中学校英語科では,4技能5領域(「聞く」「話す(やり取り・発表)」「読む」「書く」)を総合的に高めることが目標とされています。その上で,中学校で学習する英単語数がこれまでの1200語程度から1600~1800語程度に大幅に増加されました。
文法項目に関しては,これまで高校で習っていた下記表の項目が中学範囲に下りてきました。また,小学校5・6年で英語が教科になっていることもあり,新教科書では中1でbe動詞の過去形や過去進行形を扱ったり,中2で現在完了形や受け身を扱ったりするなど,これまで上の学年で習っていた内容をより早い時期に学習するものがあります。

※以下の表より,学習資料をダウンロードいただけます。

学習項目 内容 学習資料
現在完了進行形 I have been reading a book for two hours.
(私は2時間ずっと本を読んでいます。)
▼資料①DL
原形不定詞 I helped my father clean the room.
(私は父が部屋を掃除するのを手伝いました。)
▼資料②DL
仮定法 If I had a lot of money, I could buy a computer.
(もしお金をたくさん持っていたら,コンピューターを買えるのに。)
▼資料➂DL
感嘆文 How interesting!(なんておもしろいんだろう。) ▼資料➃DL