ダイナソーキッズ

「ダイナソーキッズ・きもちのえほん」シリーズでは、各巻の巻末に、お話をふり返る「問いかけ例」があります。また、絵本には未掲載の「問いかけ例」もあわせて、読者の皆様から寄せられたお子さまのリアルな回答例を挙げました。あくまで参考例としてご覧ください。また、「問いかけ例」の提案・監修の吉永安里先生からのメッセージも掲載しています。
お子さまの答えは、わからない、無回答も含めて、すべて正解、花丸です。

ダイナソーキッズ きもちのえほん ゆうきをだしてプテラ

子どもの声より 〜子どもたちの回答例〜

「ダイナソーキッズ きもちのえほん」をより深く楽しむヒントについての説明イメージ

問いかけ1 プテラは、岩山の上から下を見たとき、どんなことを思ったのかな?

P10〜11参照

落ちないかって思ったけど、最後飛べた(5歳/男子)
おびえる(8歳/女子)
こわい気持ち(5歳/女子)
広いなぁ(7歳/女子)
海に入ったらどうしようって思った(5歳/女子)
こわい気持ち(4歳/女子)
こわいよう(5歳/女子)
飛ばない!(4歳/男子)
落ちたら海ん中入っちゃうからこわいな(7歳/女子)
ヒ〜エ〜、こわいこわいこわいこわい(7歳/女子)

問いかけ2 風にのって初めて飛べたとき、プテラはどんなことを思ったのかな?

P20〜21参照

海に入らなかったから、よかった〜(5歳/女子)
うれしかった(7歳/女子)
最初はできないと思ったけど、自分で初めて飛べたのがうれしかった(5歳/男子)
うれしい、たのしい(8歳/女子)
最初はドキドキしてたんだけど、海に落ちないかがこわかったけど、上手に飛べたからうれしかったのと、お父さんみたいに上手にまねできたし、やればできるんだって、コツがつかめた(7歳/女子)
かわいい気持ち(絵がかわいかったから)(4歳/女子)
飛べたよ(5歳/女子)
たぶん、飛べた〜、びっくりした!うれしいなぁ!(7歳/女子)

問いかけ3 最後の場面でプテラはお父さんとどんなお話をしているのかな?

P26〜27参照

わくわくわくわく〜!(4歳/女子)
ボク、飛べたよ!(5歳/女子)
いちゃいちゃ話(仲良く話しているという意味)(7歳/女子)
ボク飛べるかなぁ(5歳/女子)
空、飛べたよ〜ってお話 明日は宙返り、教えて!新しいワザ教えて!って言ったと思うよ(7歳/女子)
ボクね、翼を広げたら勝手に飛べたんだよ!(8歳/女子)
わかんない(4歳/男子)
パパ、ドキドキしたけど、飛べた!うれしかったよ!(5歳/女子)
もっと飛びたい!普通の飛び方じゃなくて、違う飛び方(教えて)(5歳/男子)
まだまだいろんな飛び方があるんだってわかった。もっと違うワザに挑戦してみたい!(7歳/女子)
もっと違うワザに挑戦してみたい(5歳/男子)

問いかけ回答例について 吉永安里先生より

「おうちの方へ」監修

吉永 よしなが 安里 あさと 先生

プロフィール
國學院大學 人間開発学部 子ども支援学科 教授
幼稚園、小学校での勤務を経て、現職。
研究分野は幼児期のことばの発達、
小学校国語科教育

「問いかけ」掲載の意図

一番大切なのは、お話を楽しむことです。幼児期にはまだ、お話をどう感じたかを言葉にする必要はありません。だから「問いかけ」は本来なくてもよいのです。ただ、どうやって子どもと一緒に絵本を楽しんだらよいのか、どんなふうに言葉かけしてよいのかわからない、というおうちの方のために、会話のヒントやきっかけとして、最後のページに「問いかけ」を掲載しました。

子どもの言葉のすべてが正解

この「問いかけ」ですが、正しい答えがあるわけではありません。感じ方は人それぞれで、どんな答えも正解です。問いかける大人が、自分の思った答えを、お子さんに言わせようとしなくてよいのです。たとえお子さんの答えが、おうちの方の思っている答えと全く違う方向にいっても、お子さんから出た言葉を大切に、そのまま会話をつないで、絵本のお話をより深く楽しんでいただけたらと思います。

大人の側からも感想を伝えて

問いかけても、お子さんから何も出てこない場合もあります。年齢的なものもありますから、何かの答えを求めないでよいのです。お子さんから何も出なかったときには、ぜひ問いかけた大人の側から、「お父さんはこう思うよ。」「ママはこんなふうに思ったけど、〇〇ちゃんはどう?」のように、ご自身の考えや感想を伝えてあげてください。本質的な「質問」は、こちらが正解をもっていて相手からその答えを聞き出すものではなく、自分がわからないことや相手の考えを知りたいときに尋ねるものです。特に、より低年齢のお子さんには、大人の感じ方がお子さん自身の感じ方のお手本になるので、大人の側からも言ってあげてください。例えば、夕焼けを見て「きれいな空だね」と大人が話しかけると、「あれがきれいということなんだ」と、感じ方を学ぶわけです。ダイナソーキッズシリーズの絵本でも、「お母さん、涙でそうだった」「思わず応援しちゃったよ」のように、おうちの方がどう読んだか、感じたことを言ってあげることで、お子さんの感受性や言葉がよりいっそう豊かになるでしょう。