「学研の図鑑」の歴史

読者のみなさんへ

「学研の図鑑」シリーズは1970年に創刊され、2020年に50周年を迎えました。学校の図書館などで見たことがある人も多いのではないでしょうか。また、自宅でぼろぼろになるまで読んだ人もいるかもしれません。この図鑑を読んで、今は科学の最前線に立つようになった研究者もたくさんいます。

「学研の図鑑」の企画は、小学生向けの教材つき学年誌「科学」の編集部で立ち上がりました。一流のイラストレーターや監修・執筆陣が集まり、当時としては珍しいB5判サイズの本格図鑑として誕生しました。印象的な水玉のデザインを考案したのは、1964年の東京五輪でデザイン室コーディネーターを務めた道吉剛さん(1935年~2019年)です。

表紙の絵柄もさまざまありました。ケースと中の表紙が異なるのも、今では珍しい手法かもしれません。ただ、ケースがこわれてしまったり、図書館ではケースが外されていたりします。改訂によって表紙の絵柄も変わりました。また、何度かシリーズ名が変わることもありました。人によって思い出もさまざまあることでしょう。そこで、当時の思い出をよみがえらせていただくために、この記念サイトにて「学研の図鑑」「ニューワイド学研の図鑑」「学研の図鑑LIVE」の全表紙を公開しました。表紙を見ながら、みなさんが学んだことやこれから学びたいことに思いをはせていただければ、たいへん嬉しく思います。

学研の図鑑編集部一同

進化する「学研の図鑑」

「学研の図鑑」シリーズは、1970年から1998年にかけて発刊されました。それ以降も何度かシリーズ名を変えながら、最新のDVD付き図鑑シリーズ「学研の図鑑LIVE」にいたるまで50年の歴史をかけて進化を続けてきました。販路にあわせて多様な図鑑が制作されるなか、熟練の制作技術や編集スピリットを受け継いで現在に至ります。